震災によって被害を受けた地域の住民たちが、困難を乗り越え、互いに支え合いながら生活している。震災と過疎という厳しい状況を抱えながら、協力し合い、のびのびと生きる人たちにスポットをあて、ともに生きることの大切さについて考えていく。過疎化が進む中で、人々がどのようにコミュニティを維持し活性化させているのか。地域の絆や人間関係はどうなのか。
家族や友人、地域住民など、さまざまな人々を示す「みんな」という存在。「みんな」という言葉が持つ社会的圧力を認識し、その影響に流されることなく、個人の自由と多様性は尊重すべき。その概念は、外部からの圧力だけでなく、個人の内面にも内面化され、社会的な規範に従うことが自己規律として自然に感じてしまうようになる。多様な価値観や異なる意見が排除され、少数派が疎外される危険性もありうる。同調圧力はどうして生まれるのか、そしてその圧力はどのように私たちの内面に影響を与えるのかについても触れられている。
私たちの周りでは「みんなと同じであること」が重要視され、集団の中で調和を保つことが強調されがちで、個人の自由や独自性を抑制する要因となっている。自分自身の経験からも、他人の期待に応えようとするあまり自分を犠牲にすることが多いなか、いかに自分の意思を大切にすべきか、多様性を受け入れ、少数派の意見を尊重することの重要性は多くの人に伝えたい。社会の中での「調和」と「個人の自由」をどうバランスをとるのかという難しさはあると思うが。
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