心を「グサッ!」と刺された絵本です。テレビ(映像)のウクライナ、中東ガザを見て、悲惨な姿を見て、痛ましい、惨たらしいと思っていますが、自分の中の他人事のような気を、言葉と絵で反省を促されました。
あとがきの「ひとでいたい」の内田さんの言葉は心が痛いです。
あとがきの一部を紹介します。
「私たちも、いま、戦争を生きていると感じていたからだ。それは、「ひとはひとを殺していいのか」「おまえは、そのときひとを殺さないといえるのか」と、自分に問い続ける私がいるとういうことだった。
途中省略
私は ただ敵を殺すだけのロボットにはされたくない。私はひとだ。そのことを
同時代のあなたと語り合いたかった。ためらうひとでいること。私たちはいまは、私たちに呼びかけている。敵か味方かという、単純な二分法を超え、国境なきにんげんになろうよと。ひとに合いに行く。」
非戦と平和の願いを込めて同時代のあなたに送る近未来の戦争を描いた物語で、考えさせられる絵本です。
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