ソラン、ダユン、ヘイン、ウンジの4人はソウル郊外の新興住宅地に暮らす、ごく普通の中学生の女の子。
中学校の映画部で一緒に活動するなかで喧嘩と仲直りを繰り返しながら、いつしか「いつも一緒にいる4人」になった。しかし、まだ始まったばかりのそれぞれの人生のなかにもいろんな困難が現れ、一人ひとり異なる痛みや悩み、不安を抱えている。そんな4人は、3年生になる前の春休みに、旅行先の済州島であるひとつの約束を交わす。
大人からみればあまり意味のない、どこにでもあるありふれたそれのなかのひとつに過ぎないような約束。彼女たちがその約束を交わしたわけが少しずつ紐解かれていくうちに、大人たちは子どもたちの考えや主張に真摯に向き合えているのだろうかと考えさせられている。
家族との葛藤や、友達への複雑な思い、抗いきれない社会の仕打ち。それらは誰しもがいつかどこかで抱き経験してきたものかもしれない。
いまを生きる子どもたちに、そして私たち大人へのエールを感じる作品だ。
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