センター職員今月のいちおし!2月

新型コロナに思う。そのⅢ

「コロナと人の意識」


 
小谷繁喜

122日の新聞に、「コロナ療養中自殺か」という非常にショックな記事が掲載されていました。新型コロナの感染により自宅療養中だった都内の30代の女性が亡くなり、残されたメモには、周囲に迷惑をかけてしまった後悔などが書かれていたというもの。記事の詳細は省略しますが、これは感染者が「周りに迷惑をかけて申し訳ない」といった「加害者意識」を強く感じているのが背景にあると思います。

日本の社会には、「人に迷惑をかけてはいけない」という教えがありますが、病気になれば誰かの世話にならなければならないし、病気を他人にうつしてしまうこともある。誰しも病気にかかることはあり、個人の問題ではなく社会の問題であるはずです。新型コロナウイルスは誰でも感染する可能性のある病気であり、「明日は我が身」のはずです。

そういう面で、寛容な社会になることがコロナ禍の課題であると思いますし、命を守ることにつながると思います

機関紙「ライツ」見出しへ戻る