アンパンマン、ポケモン、ドラえもん、ちびまる子ちゃん、機関車トーマス。最近の私のビデオ視聴NO.5。 そんな私が久しぶりに自分のために観たいと思った映画がこれ、「クラッシュ」。 「ぶつからないと、わかりあえない」それが映画の宣伝文句だった。 人種のサラダボウルといわれるアメリカで、それぞれの材料は、やはりまじわれない現実。白人、黒人、ヒスパニック系、イラク人と間違われるペルシャ人。成功者、そうでないもの。 「なんで、なんで、なんで」「どうして弱いものはより弱いものへ、その矛先をむけてしまうのか」。 人はみな、傷つけ、傷つけられることを恐れながら生きている。それでも人は誰かと想いをわかちあいたい。だれかとつながっていなければ生きていけない。 「ふれあいだよ。街中を歩けば、人と体がふれたり、ぶつかったりする。でもロスじゃ、ふれあいは皆無。人々は、金属やガラスの後ろに隠れている。みんなふれあいたいのさ。衝突しあい、何かを実感したいんだ。」映画は、冒頭、若い黒人男性のこの言葉からはじまる。 生活の便利さと引き換えに、大事なものをなくさないように、忘れないようにしていきたい。 銃声に怯える娘に、妖精からの贈り物「弾丸を通さない透明マント」を着せる父。彼女が、「私がパパを守る」と銃弾の前に飛び出す。透明マントが本物でないことを知っている父親は叫ぶ。 「パパ本当にすごいマントね」。女の子の表情が一番印象に残った。 |