もし、全世界を100人の村に縮小するとどうなるだろう?そんなことを考えてみたことがあっただろうか。「世界がもし100人の村だったら 3」が5月にテレビ放映された。ずいぶん前になるが何気なく読んだこの本のことを思い出し、もう一度読むことにした。 私が、あの番組を見て流した涙はなんだったのだろう。「自分は恵まれている」「かわいそうに」「なんとかしてあげなきゃ」「もっと前向きに生きなきゃ」少なからずそんなことを考えていた。自分の周りのほんの小さな一面を見ては自己肯定していることや、一見恵まれているかのように見えている生活に安心感を覚えてしまっていることなど、今を再考するためのヒントを与えられた。 ただ単に人の数だけでものを見るのではなく、そこに生きている人たちの本当の辛さだったり悲しさだったり喜びだったり、いろんなものを一緒に見たり考えたりすることによって、共感することができたなら、そこにいられることがなんとも心地よい気がする。そんな100人の村を想像してみよう。それは、今の社会のなかの課題に気付くチャンスではないか。 相手があるがままに受け入れること、自分と違う人を理解するということは、すごくあたり前のことだけれど、結構できてない自分がいる。自分のことを大切にしてもらいたい。それはだれもの願い。だから忘れてはならないことがある。普段は見えない人々への視線を促され、自分を問い直すよい機会となった。 |