今月のいちおし!!2015年8月

オトナ婚です、わたしたち

著者 大塚玲子
発行 太郎次郎社エディタス 1,500円+税




田中澄代

 当たり前と言われる結婚と言えば、多くの人は「法律婚」を想像するでしょう。
 例えば、法律婚なら「おめでとう」と祝福されるのに、違うかたちの結婚をすれば、まわりの態度が一変し、妊娠すると「おめでとう」って言われ、さらに結婚がつけば「良かったね」と言われるのに、「結婚しない」と言ったとたんに、みんなに手のひらを返したような態度をとられてしまう…こんなことって、よくあることです。
 半同居婚、別居婚、おめでた事実婚、女×女婚など十人十色のつがい方がありながらも、当たり前から外れると、なぜか世間の目は厳しいのです。分かっているつもりでも、その当たり前に縛られているせいか、自分の気持ちも揺れてしまいます。他人の評価を全く気にせず生きるということは難しいかもしれないけれど、自分の幸せは自分でしか決められません。
 「法律婚=結婚」という形にとらわれないつがい方で、一番居心地がよい関係でいられる選択をした人たちのインタビュー…。「自分が快適に生きること」を選択できる一人でいたいと思います。

 

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