子どもたちと一緒に見たいと思って購入したものの、最近の子どもたちは忙しく、親との時間は後回し。そのため、なかなか機会は訪れず、とうとうしびれを切らした私は、単独での鑑賞を決行しました。 「学ぶ」ことの楽しさ、「学ぶ」ことが人生に投げかける意味、学校に通える状況が当たり前のわが子たちに、考えてほしかったこと。 この映画に出てくるのは、寄宿舎のある学校に毎週月曜日に4時間かけて通う子や、象の襲撃に備えながら学校まで2時間かけるきょうだい、馬に乗って1時間超の道のりをいくきょうだい。またあるきょうだいは、でこぼこ道を車いすの兄を引っ張ったり、押したりしながら、毎日学校に通っています。 こんなに遠くて険しいのは大変だけど、思えば、あっちふらふら、こっちフラフラ、友だちと寄り道しながらの帰り道の思い出は案外多い。事件事故の多い今の世の中では、単純に寄り道を推奨することはできないけれど、今の子どもたちにはない冒険もありました。 そんな通学路の思い出に浸りながら、最後に子どもたちが将来の夢を語るシーンを見て、「『学ぶ』ことは、確かに将来を広げてくれる。」そう感じました。すべてのひとが、学びたいときに学べる世の中を夢見て、そして、その夢のためにできる一歩を探して。 |