センター職員の今月のいちおし!

「助けて」と言える国へ

―人と社会をつなぐ―

著者 奥田知志・茂木健一郎
発行 集英社 821円+税




小谷 繁喜

 ホームレスの人が路上死し、高齢者が孤独死し、若者がブラック企業で働かされる日本社会。だんだんと人々のつながりが失われて無縁社会が広がり、格差が拡大し、非正規雇用が常態化しようとする中で、私たちはどう生きればよいのか。本当の「絆」とは何か。また、自分だけの価値観や考え方に基づく「普通」に固執しないで、個々でいろいろある「普通」や多様性を認め合うこと、そしていま最も必要とされている人々の連帯と助け合いの大切さを感じました。

 

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