今月のいちおし!2016年12月

つかれ・頭痛・肩こりが「脳内視力」で治った!

著者 松本 康
発行 三笠書房 680円+税




福壽 みどり

 私が、この本に出合うきっかけとなったのが、『うちの火星人 5人全員が発達障がいの家族を守るための“取扱説明書”』という本でした。子どもの目の見え方に疑問を持っていた私は、さっそく「脳内視力」について調べ、松本さんの本にたどりつき、とうとう松本さんのメガネ店までたどりつきました。
 松本さんは、本を読むことがとても苦手で、母親とさまざまな眼科を訪れますが、視力に問題なしの診断を受け、視力ではなく知力の問題と判断され、当時“特殊学級”に入級となりました。高校卒業後、眼鏡屋さんに就職。独立後、目とメガネについて研究し、自身の問題に気づき、今、松本さんのメガネは「人生を変えるメガネ」と呼ばれています。
 我が子も、視力は両目ともAの判定。それでも、本の付録の簡易測定キットの結果は芳しくなく、気をもみつつ、本の購入から重い腰があがらないこと1年半。ついにメガネ店までたどりつきました。検眼でさまざまな問題が判明し、10月から、「メガネ」をかけています。検査の結果にはショックを受けたかもしれないけど、メガネをひとつのきっかけに、これからよりよい人生が歩めたら…と思っています。
 日本人の3人に1人は、見え方に何らかの問題を抱えているということで、私も検査を体験させてもらいましたが、メガネをかけてみる風景は、いつもより鮮やかで、とても立体的でした。それは、“字を覚えて見る夕焼けに美しさ”のように、我が子には見えたのではないかと思います。目の見え方で悩んでいる方があれば、ぜひ一度、付録の簡易測定キットをお試しくださいませ。

 

機関紙「ライツ」見出しへ戻る