本の帯には、「痛烈!軽妙!人生100年時代、次々現れる後期のハードル!!『令和シニア』のあるある物語36編を収録。」とある。
「あるある」かどうかは、もちろん人によってちがう。なので、「うわー、そうだよね」と共感することもあれば、「なるほど。それもありか」と新たに学ぶこともあれば、「そうなるとちょっとさみしいよね」と思わされることもある。
パートナーとの関係、子どもとの関係、ご近所づきあい、ともだち関連、嫁姑に孫のことも、うれしいことも、悲しいことも、いやなことも、楽しいことも、てんこ盛り。
自分でするのは面倒だからと、いつまでも母親を頼ろうとする子どもの本音を探るため、弱ってきた芝居をするお母さん、夫が亡くなったら次々家に帰ってくる子どもたちなど、私にも、そんな日が来るかも…と、ちょっとホラーですらあった。ネタばれになるので詳しくは書かないが、ちなみに表題作はラストがいい。
人生残り半分、自分らしく生きることを考える。 |