福井県立図書館が作成した“本のタイトルがよくわからない、うろおぼえ。図書館のカウンターで出会った覚え違いしやすいタイトル、著者名などをリストにしました。”という覚え違いタイトル集を見ていたら、「ショウガみたいな名前の人」と尋ねられるとして姜尚中さんの名前がリストにありました。その後図書館に行くと、「今返却されました」棚に『悩む力』を発見し(しかも、青少年向け図書)、なんとなくご縁を感じて借りてしまったのが、この本。
“悩む”という行為は生き物のなかでも人間だけにあるもの。たしかに、動物が目の前にある食べ物を、「食べると太るしどうしよう」とは逡巡しません。なるほど大いに悩むことが人間らしく生きていくことなのだ。「中途半端はいけない」と書いてある。だけど、ツラいよねー、悩みぬくのは…でも、「まじめ」に悩み、「まじめ」に他者と向き合っていける私でありたいと思いました。
姜さんの本なのだけれど、これを読んで、「坊っちゃん」と千円札の人という認識しかほとんどなかった「夏目漱石」の著書を読んでみるかという気になったのが一番の収穫かもしれない。新たな興味を導いてくれた姜さんに感謝。ダジャレみたいになってしまいました。スミマセン。