ムズカシイ。介護を受ける側と行う側の関係。介護による報酬を支払う側と、受け取る側。それを気にしてみていたら、見失う。人と人、対等ななかでみえてくるもの。 映画「最強のふたり」は、実話を基にした映画。スラム街に住む青年ドリスが、失業保険延長申請のため、事故により首から下が麻痺している大富豪フィリップの介助者の面接を受ける。「面接はしなくていいので、書類に不採用の印鑑を」とお願いするドリス。そんな彼を面白がって採用するフィリップ。周囲の人は、みな、腫れ物にさわるように、なんでもフィリップの求めることを、いわれたとおりにする。でも、ドリスは、そんなものはおかまいなし。自分のやり方で、フィリップの心に寄り添いながら、人生を楽しむことを優先に、時には危険なこともどんどん取り入れる。事故によりあきらめてしまっていたたくさんのことをフィリップは取り戻していく。今日が明日になるだけでなく、主体的に生きること。たった一度きりの人生。挑戦しないともったない。毎日毎日、明日のわたしは、今日のわたしとちょっとだけちがうはず。 |