センター職員の今月のいちおし!(2月)

「様子見と行動」

 

小谷繁喜

 

 今回の「いちおし」は本の紹介ではなくて、最近私の身の回りで起きたある出来事についてです。

 先ごろ、あるファミレスで食事をしようと待合席でメニューを見ていた時、杖をついた高齢の女性のお客さんが店に来られました。店はちょうどお昼時で店の中も待合席も満席状態でした。私は、この高齢の女性に席を譲ろうかと思いましたが、食事を終えたお客さんが席を立ちそうなのが見えたので、すぐにお客さんも入れ替わって待合席も空くだろうと思って少し様子を見ました。

 その時、小学生と思われる子どもさんが駆け寄って来て「おばあさんこちらへどうぞ」と手をとって自分の待合席に案内しました。私は、気が付いたらすぐに行動に移した小学生と、少し様子を見ようと思った私とを比べ、なんとも自分自身が情けなく思いました。この違いはとても大きく、改めて、「思っていても行動に移さないと、思っていないのと同じこと」だと反省し、今後、同じような場面に遭遇したら、即、行動に移したいと強く思いました。